池田湖のイッシー

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04 — 怪異

九州最大の湖に、
何かがいる。

薩摩半島の南部、開聞岳のふもとに広がる池田湖は、周囲約15km、水深233mを誇る九州最大の カルデラ湖です。この湖には1970年代後半から、巨大な生物の目撃情報が相次いで寄せられ、 「イッシー」という愛称で全国的な話題になりました。ネス湖のネッシーになぞらえたこの愛称は 今もこの湖のシンボルとなっており、湖畔には巨大なイッシー像まで建てられています。

湖面にうねる、いくつものこぶ

目撃の始まり

1978年、20人の小学生が同時に目撃した。

イッシー目撃談として広く知られているのが、1978年9月3日の事例です。池田湖に近い池崎地区の 小学5年生およそ20人が、湖岸から約300mの地点に、黒くて大きな、こぶのようなものが連なって 水面を移動するのを目撃したと伝えられています。集団での目撃という点が、単なる見間違いでは 片づけにくい話題として注目を集めました。この一件をきっかけに、地元では「イッシー」という 愛称が定着し、湖には目撃情報が相次ぐようになります。

その後も、うねりながら泳ぐ黒い背中や、水面から突き出た複数のこぶを見たという証言、 水面が大きく波打つのを見たという報告などが、地元住民や観光客から寄せられ続けています。 1991年には、湖の映像を撮影していたテレビ局のクルーが、不可解な波紋や動く影を捉えたとして 話題になったこともありました。

正体をめぐる仮説

巨大ウナギ説、大型魚説、それとも……。

イッシーの正体については、いくつかの科学的な仮説が唱えられています。もっとも有力視されて いるのが「巨大オオウナギ説」です。池田湖には実際にオオウナギが生息しており、2mを超える 個体も確認されています。暗い水中で泳ぐ大型のオオウナギの姿が、遠目にはこぶのように 連なって見えた可能性がある、という見方です。

このほかにも、大型のコイやソウギョなど、湖に放流された大型魚が群れで泳ぐ様子が誤認された とする説、風や気流が生み出す独特の波紋を見間違えたとする自然現象説など、複数の仮説が 並行して語られています。一方で、これらの仮説だけでは説明のつかない目撃談が今も報告され 続けていることが、この湖の「未確認生物」としての魅力を保ち続けている理由でもあります。

科学的に確定した結論はない: 池田湖のイッシーについては、正体を科学的に 特定した調査結果は公表されておらず、目撃証言に基づく仮説の域を出ていません。本ページで 紹介する仮説は、いずれも「もっとも有力視されている説明」であって、確定した事実ではない という点にご留意ください。

今のイッシー

湖畔のシンボルとして、今も愛されている。

真偽のほどはさておき、イッシーは今や池田湖と指宿観光を象徴するキャラクターとして定着して います。湖畔には全長10mを超える巨大なイッシー像が設置され、記念撮影スポットとして人気を 集めているほか、ご当地キャラクターとしてグッズや土産物にもなっています。都市伝説が 地域振興のシンボルへと姿を変えていった、鹿児島らしい実例のひとつといえるでしょう。

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湖畔のイッシー像

都市伝説は、今や池田湖のシンボルになっている。

ヤシの木の間に立つ、白い首長竜のような姿のイッシー像
イッシー像池田湖畔
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